世の中は三日見ぬ間の桜

主にシャドウバースの特殊フォーマット「2Pick」に関する内容を主に取り扱ってきます。

PaR2Pick支部のシャドバ新弾カード考察その1

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はじめましてソーというものです。アマチュアチームのPaRでシャドウバースを楽しんでいます。特に2Pickが一番好きです。

今回は3/16に遂に発表されたシャドウバース新弾『鋼鉄の反逆者』(略称はSoR?)のカードを2Pickフォーマットの視点から評価していこうと思います。初めてのブログで見にくいかもしれませんが少しずつ覚えていこうと思うのでアドバイスや改善点などコメントやツイッターのほうで教えてもらえたら嬉しいです。

 

 

 

新タイプ:機械について

新弾でタイプ:機械が登場します。これはマナリアやアーティファクトと同じで特定のカードで恩恵を受けることができる分類のようなものです。構築ではデッキの名称に使われることが多いくらいデッキの核になるものです。

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タイプ:マナリアのカードをプレイするとコストが下がるアン

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デッキにあるタイプ:アーティファクトのフォロワーを場に出すティル

基本的にこのようなタイプを持ったカードは初登場したパックのPick環境ではそのタイプを活かせないことが多いです。理由としては主に2つ

・1つのパックで収録されるタイプカードの種類が限られている(少ない)

・タイプの軸となるカードのレアリティが金虹にであることが多くPickでは安定して狙うことができない

そのためいつもの事前評価ではタイプ関係なく効果が優秀なカード(例:マナリアの竜術士)のみを評価していました。しかし今回のパックではストーリーと密接に関わっておりタイプ:機械が全クラスとフォロワースペルアミュレットの全てに存在しているため、収録カードほぼ全部が機械みたいな可能性もあるので今回ははっきりと強い弱いと言わずにもし機械カードが多く追加されたらこんな使い方が出来るんじゃないかという運用法を想像しながら考察していこうと思います。

 

 

ニュートラ

機械神 8/5/5(7/7)レジェンド・機械

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8コスト5/5でこのバトル中自分が破壊されたコスト最大の機械フォロワーを場に出す効果を持っています。またアクセラレート3で破壊された自分機械フォロワーの数だけランダムに1点を相手フォロワーに与える効果も持っており、ファンファーレ効果は機械フォロワーの質をアクセラレート効果は機械フォロワーの数を重視したデザインとなっています。

一見大型でありながら低コストスペル運用のできる器用なカードに見えますが、アクセラ効果は機械フォロワーが破壊されていなければ0点で機械フォロワーが複数体破壊されているのは8PP付近の後半戦であることが殆どでしょう。破壊されているフォロワーが多ければその中に復活させたいカードが混じっていることも想定できるためこのカードの真相は8PPでアクセラレートとファンファーレどちらの効果を使うのが最適かの判断を迫られる非常に難しいカードだと私は考えています。

ファンファーレ効果は最速で使うことを考えると7コス以下の機械フォロワーの復活ですが復活したフォロワーのファンファーレ効果はもちろん起動しないため何も考えずに使うと7コスト6/6で準備もなしに6コストのフォロワーを横に出すウィッチのシルバーレアのあの人の劣化になります

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4/4疾走体力3回復か効果で破壊されない5/5守護を出せる暗黒の召喚士

その為機械神を一番使えるのはネクロになりそうではないでしょうか。葬送で8コスト以上の機械フォロワーを破壊して出すことができますし(現状発表されていないので今後の発表待ちですが)後述する「メカニカルゾンビ」、「紫紺の抵抗者・エンネア」などは自身の効果を活かすことが出来るので非常に相性がいいです。特にエンネアは5/5・3/3・2/2守護(特殊耐久持ち)の非常に強力な盤面が作れるのでPickの段階で狙う価値は十分にあるコンボでしょう。メカタルタロスが来たら最高ですけどね

他のクラスではPP加速で早期召喚を狙いながら展開次第では足りない除去をアクセラで補うことが出来るドラゴンや機械フォロワーを横展開して新カードの効果を狙っていくカードプールになりそうなヴァンパイアでは使用しやすいと思います。いずれにしても今後の機械カード次第にはなるので面白いカードが来たら別記事で取り上げて行く予定です。

 

メカゴブリン 2/2/2(4/4)ブロンズ・機械

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2コストフォロワーの標準的なスタッツ2/2/2とタイプ:機械を持ち自分リーダーかフォロワーを選んで1回復できる1コストスペル「リペアモード」をラストワードで手札に加えます。機械フォロワーを対象にした場合は1回復ではなく3回復になります。

ユニコ、ハッピーピッグと続く回復持ち2コストニュートラルフォロワーの新顔です。

過去の2枚と比べると回復量と回復にコストがかかる点で劣っていますがメカゴブリンは回復を使用するタイミングと打ち先を自由に決めれるため柔軟性はこちらが大きく勝っていると言えるでしょう。更にリペアモードをちょっと回りくどく解釈すると『機械カードのプレイ枚数を1増やしスペルブーストを1回、墓場を+1する』と書いてあるのでクラスによっては更に強く使える可能性も秘めている結構いぶし銀なカードだったりします。逆に相手がリペアモードを中々使ってこない場合は「そういうカード」を持っているんだなと手札を読むことも出来ます。このあたりの駆け引きがPickの面白いところですね。

余談ですが3ヵ月ぶりのPick提示におけるニュートラル枠のラストワード持ちのカードがこのメカゴブリンです。(ニュートラルに広げるとレジェンドの月と太陽がありますが)これによりどのクラスにも簒奪の絶傑・オクトリスの効果を活かしやすくなりますね。

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相手フォロワーのラストワード効果を失わせ自分のラストワードとして奪うオクトリス

 

 

ウィッチ

蒼の反逆者・テトラ 4/3/4(5/6)レジェンド・機械

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4/3/4という4コストフォロワーの標準的なスタッツをもちファンファーレ効果で前述の「リペアモード」を加え、進化時効果では相手のリーダーかフォロワーを選んで2ダメージを与える1コスト機械スペル「ソニック・フォー」を手札に加えます。

攻撃時に1PPを回復する効果を進化前後共に持っているため進化ターンにソニック・フォーを使ってフォロワーを2体同時に処理できるグレアやエレノアと似た役割を持つカードになります。

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タイプ:マナリアで1コスト3ダメージと3コスト5ダメージランダムをチョイスできるグレア

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スペルブーストと相性のいい効果を持ちダメージが増加するスペルを加えるエレノア

これらの3枚の優先度がどうなるかは実際に使ってみないと判断できない微妙なところですが、テトラがグレアエレノアと比べて優れている部分はいくつかあります

・進化後スタッツと2種類のスペルによりあらゆる状況への対応力が高い

進化時効果を持っているにも関わらずテトラは進化後スタッツが5/6と高く、ALT環境で対峙することの多かった5/5スタッツのフォロワーを上から取ることができます。相手の盤面にフォロワーが1体のみの場合自身にリペアモードを使えばソニック・フォーを温存しつつ、後攻4ターン目ならば5/6で残すことも容易です。これは最も対面に多いであろうクラスウィッチが進化の振りたいフォロワーであるエレノアグレアパスカルの進化を許さないスタッツであり、5/4/5フォロワーの進化上取りに対してもソニック・フォー1枚で取れるため非常に強力な動きと言えるでしょう。

・PPを回復する常設効果を備えている

盤面に出た後は他の能力は持っていないエレノアグレアに対しテトラは攻撃時に1PP回復効果を持っています。テトラを盤面に残してしまうと毎ターンこちらより1PP多い行動をしてくるので実質「竜の託宣」を打たれてるような状態が発生してしまいます。

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リペアモードをテトラに使用していた場合は簡単には取れない体力になってるので取りにくいうえにすぐ取らなければならない厄介なフォロワーになるのは先述の2枚にはない長所と言えます。

ソニック・フォーにリーダー付与効果がついている

テトラの進化時効果で加わるソニック・フォーは機械カードを4枚以降プレイしたターンの終了時にソニック・フォーを手札に加えるリーダー付与効果を持っています。テトラは進化をすることで3枚の機械カードをプレイすることができるのでテトラプレイ前にリペアモードが1枚あれば6PP時にテトラ進化ソニックフォーリペアモード×2と使うことで新たに一枚ソニックフォーを手札に加えることができます。この加えたソニック・フォーをまた次のソニック・フォーへのトリガーにすることも可能なので、2~4ターン目にメカゴブリンをプレイ出来た際は選択肢に入れておくといいでしょう。

 

 

ヴァンパイア

真紅の抗戦者・モノ 2/2/2(6/6)レジェンド・機械

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通常の手段での進化ができない代わりに進化後の性能が6/6疾走守護という今までない大きな変化をするフォロワーです。このカードの進化は機械フォロワーを7体以上破壊していた場合に自身のファンファーレ効果で入手できるスペル「ファースト・ワン」で行うことになります

ここまで紹介してきたカードと違い過去に類似したカードが存在しないモノはやや評価をしにくいカードとなっていますが私はとても強いと思っています。

その理由はヴァンパイアの主な勝ち筋が疾走に強く関係しているところにあります。

現在のヴァンパイアのカードプールは低コストに攻撃スタッツが大きなカードやフォレストバットや毒蛇といった低コストフォロワーを複数並べるカードが充実している一方で、リーダーを回復する手段が自傷カードに対して著しく不足しており大型フォロワーも他クラスに比べるとやや落ちる傾向にあります。

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ALT期2Pickにおける回復に関連するカード。加えて姦淫の翼とミルナードがドレインを持つ


それ故に盤面のトレードをし続け長期戦をするところに勝ち筋はなく横展開やバフを活用して疾走で削り切るのがメインプランであり、10PPで6点疾走のプルソンが高い優先度でPickされているほどです。ならば7PPで6点疾走になれるモノは新しいフィニッシャーの1枚と言えるのではないでしょうか。

もちろんこれは条件さえ満たすことができればの話です。条件の満たし方に関しては今後の収録カード次第としか言えないので新情報を楽しみにしましょう。

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一つ気になっているのはモノはレイナの効果で進化をすることができるのか、という問題です。私は恐らく進化できないんじゃないかと思っていて理由はレイナの効果は「EPを消費しないで進化ができる」効果であり「進化させる」効果ではないからです。こちらも公式からのQ&Aがその内出ると思うので期待して待ちましょう。

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恐らくこの光る玉を触れてする進化は一切できないんじゃないかなと

 

ネクロマンサー


紫紺の抵抗者・エンネア 6/3/3(5/5)レジェンド・機械

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6/3/3という6コストフォロワーにしては物足りないスタッツのフォロワーですがファンファーレ効果でフォロワー「マンマル1号」を場に出し、ターン終了時に「つかの間の休息」を手札に加えます。エンネアは次ターン以降も効果が発動するため生存し続けるだけでアドバンテージ(有利)を拡げてくれるカードです。

マンマル1号

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マンマル1号は2/2の守護フォロワーですが2以上のダメージを1にする効果を持ってるためで突破に一手間かかります。またマンマル1号のみ倒してもエンネアが再びマンマル1号を出すので相手にとって処理の優先度はエンネア>マンマル1号(守護)になりやすいので相手の攻勢を止める能力はとても高いと言えるでしょう。

これだけ見るととても強いカードに見えますがこのカードは突破されにくい一方自身のスタッツの低さゆえに相手の盤面の突破もしにくいカードとなっています。マンマル1号は進化しても3/3までにしかならないのでネクロとの対戦では6PP前に5/4のフォロワーを作るとエンネアでは綺麗に取ることが出来ないので覚えておくといいかもしれません。繰り返しになりますがマンマル1号はターン終了時に場にいなければエンネアが新たに場に出してくれるのでソウルコンバージョンなどのカードとは非常に相性がいいです。積極的に狙っていきましょう。

 

つかの間の幸福

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次のターン開始時までリーダーへの6以上のダメージを5にすることができます。ゴールドレジェンドレアの提示枚数が増えた事でエズディア即死コンボやアンの大魔法メイシアなどのジャイアントパンチを受ける機会は増加しましたが、ダメージを抑えてもその後解決策を講じなければそのまま負けてしまうのでこのカードの本命はエンハンス9での効果になるでしょう。

類似カードであるネメシスクラスのティルと比べるとAFはデッキに加える手間の分同コスト帯のカードより性能が高く設定されている分こちらから出てくるカードはやや物足りなさを感じる事が多くなると思われます。それでも4体のフォロワー出す事が出来れば強力な勝ち筋になることは間違いないのでエンネアをPickする前でも機械フォロワーをある程度取っておくと受けの広いPickになるでしょう

 

ここまでで5400文字になってしまったので今回はここまでにします。1日に紹介される新カードがとても多いですね。このペースだと間に合わない気がするので次回以降もう少しコンパクトな内容にしようと思います。これを読んでPickに興味をもってくれるかたが増えてくれたら嬉しいです。次回もよろしくお願いします。