暗黒の召喚士を世界で2番目に沢山投げつけた男のナーフ考察
本日3月22日にシャドウバースの新しい能力変更が行われました。
【能力変更①】
— Shadowverse公式アカウント (@shadowverse_jp) 2019年3月22日
3月28日のメンテナンス時に、カードの能力の変更と1枚制限の解除を行います。
「暗黒の召喚士」「導きの妖精姫・アリア」「グレモリー」「騎士王・アーサー」「黄金郷の獅子」「復讐の人形遣い・ノア」「デウスエクスマキナ」の変更をお知らせいたします。https://t.co/n0V4szk3hm pic.twitter.com/WFLhUEavfa
この中で2Pickを対象とした能力変更として 暗黒の召喚士が7コストから8コストになりました。
暗黒の召喚士って何?
これです。簡単に言うと条件難しいけど満たせば7コストで12コスト分の展開が出来るすごいカードなので専用デッキ組んでね。というカードです。通常デッキが40枚で初期手札が3枚、7ターン目までに引けるカードの枚数は先攻は7枚なので40-3-7=30ということで構築では追加で10枚もカードを引かないといけないんですよね。
どのような構築がされていたか気になる方は 『プロリーグ 暗黒の召喚士』で検索してみてください。
ところが2Pickではデッキの枚数が30枚なので何もせずとも7ターン目には20枚以下なっているというわけです。
7と8でどう変わるのか?
ウィッチ側と対戦相手側の視点で考えてみましょう。
ウィッチ側
8で召喚士を置くためには7ターン目まである程度盤面を維持しておく必要があります。
いくら召喚士でもこんな盤面を作られていたら活かすことが出来ないでしょう。
今までは6ターン目まで盤面を作ればよく召喚士が置けなくなるほど押されることは殆どありませんでした。なぜなら6ターン目というのは必ずEPが残っているターンで進化権を使い進化ボーナスフォロワーの作った有利を即座に召喚士に繋げるいわゆるパワープレイが出来ました。今後はEP回復を挟まなければこのプレイを行うことが出来なくなります。その為召喚士自体の効果は変わらずこの1ターンを捻出するプレイの駆け引きが生まれるのではないかと私は期待してます。
対戦相手側
一般的に強力なカードへの対処法としては3つの方法があります。
- 前もってそのカードを強く使わせない形を作る
- 出されても体力を削っておいて次に処理しやすい準備をする
- 同じコスト帯のパワーカードをぶつけて相殺する
1はよくやるケア方法ですね。攻撃スタッツを4以上にするのがこれです。2はダークデーモンが4/4疾走体力3回復なので不可能ですが、攻撃を誘発して「アサルトプリースト」で崩すという裏技もあります。一応多面展開をすることがこれに当たります。事前準備の要らない対処の3ですが7コストにこのカードと同等のパワーのカードは「聖騎士ヘクター」くらいしかありません。進化まで切って盤面空で返してしまうと2枚目の召喚士に対応も出来ないのでこの3も現実的にはほぼ不可能でした。
今回の変更で、1,2の手段は7コストで準備ができ3の手段では8PP、先攻なら9PPで迎え撃つことが出来ます。そこまで行くとクラスによっては1枚で回答を持つクラスも出てきますし。先述のウィッチ側が安易な進化のみで召喚士まで繋がらなくなったことも加味すると1,2の手段と絡めたテクニカルな処理の幅も広がると思います。
ここまでの話をまとめますと「カードは強いままだがパワーだけで押し込まれることが減りプレイングや駆け引きが生まれやすくなるのでは」ということです
そもそもなぜ能力変更されたのか
公式サイトの能力変更の詳細でこのように書かれています
また、3月上旬の全ユーザーの「2Pick」フォーマットでの対戦データを集計したところ、ウィッチクラスの勝率が59.0%と高く、他のクラスの勝率と比べると1強状態でした。そのため、2Pickの勝率に寄与することが多いブロンズレア、シルバーレアの中から、勝率への寄与度が特に高い《暗黒の召喚士》を変更することにいたしました。
先攻時の勝率について、全ユーザーの「2Pick」フォーマットの対戦データでは、全デッキの総計で48.0%でした。
勝率59%ってどのくらいなのでしょうか?
現在行われているレガシーカップを例にすると「3/1/5 原初の竜使い」がいた原初ドラゴンが56.5%「5コスト トランプナイト招集」や「4/1/3 ダラダラ天使エフェメラ」がいたアグロロイヤルが54.9%グランプリで最も多いニュートラルヴァンパイアは56%だそうです。
歴代の最強デッキたちということで集められた面子を上回る勝率が出てしまったんですね。また今回の集計先だと思われるアリーナは同じ勝利数同士が当たりやすいという性質があります。つまり勝てば勝つほど質の高いデッキに当たりやすいはずなのでそのことも加味すると結構すごいことだと感じるのではないでしょうか。
ここで一つ疑問が浮かびます。
なぜ勝率が上がったのは3月なのだろうか、と
暗黒の召喚士はBOSで追加されたカードであり暗黒の召喚士が勝率を大きく上げる要因ならばBOSの段階若しくはALT発表時の2月の段階で上がっているのではないでしょうか。残念ながらユーザーの私達に2月の勝率がどのくらいだったか確かめる術はありません
ですがここに110枚の2月の5勝Pickのデッキリストがありました。
本当に偶然ですがラッキーです。ランキング走ってた事がこんな所で活きるとは。これは全て5勝かつ私個人のものなのでクラス別の勝率は分かりませんが、クラス間の格差のようなものは分かるかもしれません。
当時纏めたものが上記のものです。PaRのディスコに感想を混みで書いてありました。
先ほどの内訳をさらに見やすくしたものがこちらです。ロストした画像がPCから見つかったので56回分のデータが揃いました。2月19日とは現在の環境とカードプールが同じになった日、つまりアディショナルが追加された日です。つまりこの日の前まではウィッチとネメシスの5勝回数は同じで、1日→18日までのウィッチの5勝回数を19日→28日までの期間で抜いてしまっていたということがわかりました。(関係はないですがディスコに書いた感想のエルフとロイヤルの部分を数え間違えていたということも発覚しました)
私のデータしかないので不十分ですが2月は3月ほどの勝率がなかった可能性はありそうです。一体何が原因なのでしょうか…
あとがき
冗談はさておき、今回の修正は人によって思うところはあると思います。私は今日発表された新弾カードで少し気づいたことがありました。エンハンス7のカードが多かったんですよね。ただ強いカードを弱体化したのではなく、そういった色んな使い方のあるカード達を特定のカードで潰さない為にといった配慮があったのかもしれません。
今回はここまでとなりますがいかがでしたでしょうか。今回の修正が来期のPickにどのような影響があるか分かりませんが今よりも考えがいのある楽しい環境になると思っているのでこのブログを通して皆さんと一緒に楽しんでいけたらなと思います。